パテックフィリップにおいて重要な数字である96。
1932年に発表されたRef.96。
世は世界恐慌の真っ只中であり、パテックも経営難に陥っていた。
その経営状態を救ったとされるRef.96 1973年頃まで生産された。
それから約9年の時が経ち1982年。Ref.96を復刻させたのがこちらのRef.3796
サイズは同じ30.5㎜、ドルフィン針、フラットベゼルにケース一体型のラグ。まさに96のデザイン。
もちろんアップデートもされています。
少し分かりずらいですが今回の個体は希少な18K ローズゴールド。
中身もアップデートされています。
搭載するのはCal.215ps
特に大きな変更点であり、従来使用されていたロービート(18,000~19,800振動)からハイビート(28,800振動)へ変更になりました。
精度はもちろんの事パワーリザーブも長くなり、より実用的になりました。
Ref.3796の登場は80年代。あのG-SHOCKが世に初登場、ウブロ”クラシックフュージョン”がデビューしたりと。
何が言いたいかと言うとデジタル時計など、所謂厚みや大きさのある時計が一般化しつつある時代に30.5㎜というサイズを復刻した事実がパテックにとってRef.96系譜のモデルをいかに大切にしてきたモデルかを示しているのではないかと思います。
個人的にはそういった背景もグッとくるポイントかなと思います。
18KYGの純正バックルが装着されています。
30.5mmと数字だけ聞くと小さく感じますが、幅広なフラットベゼルに一体型のラグ。カラトラバケースと呼ばれるデザインは数字以上に大きく見えます。
ケースに対してラグ幅はなんと18mm。
こういったバランスもパテックは考えていたのでしょうね。
Ref.96からデザインが受け継がれる正統なカラトラバと言ってもいいでしょう。
1990's Patek Philippe Calatrava
ID C1815
Date 1995
Ref 3796
Movement Manual Winding
Material 18KPG
Price ¥2,200,000(税込)
Other OHしてからのお渡しとなります。
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