こんにちは。
本日はとても可憐で美しいドレスウォッチをご紹介いたします。
ジャガールクルトがアメリカ市場向けに展開しておりましたルクルトネームの時計です。
バックワインドと呼ばれる、リューズを時計の横ではなく裏側に配した、宝飾モデルに使用されることの多いムーブメントが使用されています。
このバックワインドの機構は、正面からはリューズが見えず、時計的なデザインの印象が抑えられ、より宝飾品のように感じられます。
また、ムーブメントをとても小さく作る事ができるのもバックワインドの特徴のひとつです。
写真だけですと、ダイヤモンド使いがアンティークらしい素敵な時計という印象なのですが、
実物をご覧になるとその小さな時計と、繊細なブレスレットのバランスに驚かれると思います。
計ってみると時計本体のサイズは1.3cmほど。
指先ほどの小さなケースなのです。
当時の素晴らしい職人の技術により、このように小さな機械が生み出されました。
細工の技術はもちろん、時計のデザインにも生かされています。
このようにぐっと拡大しても荒いところの見られない、美しい仕立てです。
メレダイヤモンドの周りは、とても繊細なミルグレインの細工が施され、澄んだ輝きのバゲットカットダイヤモンドは、形を合わせた枠に丁寧にはめ込まれています。
ブレスレットは、シングルカットのダイヤモンドを覆輪留めにして連ねた繊細な作りです。
爪留めよりも可愛らしさを感じさせてくれる上に、滑らかで引っ掛かりも抑えられるセッティングですね。
この小さな粒を包むようにセッティングするのはとても手間がかかった事と思いますが、時計の雰囲気に合い、より魅力的な仕上がりに感じられます。
身に着けると、流れるようなラグデザインの曲線が手元に馴染みつつも、直線的なバゲットカットダイヤモンドの凛とした輝きが際立ちます。
とても小さな世界にデザインの素晴らしさが集まり、美しく印象的な時計を作り上げていることが心から感じられる品です。
by A.I
Le Coultre ル・クルト
商品番号：D6525
1950年代
手巻
素 材：Pt、ダイヤモンド
価 格：¥990,000
